#183
屋外の影が青いのはなぜ?青空の散乱光で決まる影色の作り方
屋外の影が青く見えるのは、直射日光が遮られても、空からの青い散乱光が影の中に入り続けるためです。影を黒や灰色だけで処理すると、晴天の透明感が失われやすくなります。
結論(屋外の影は“青みを持つ”と捉える)
晴れた外光下では、影は中立グレーより青寄りになることが多いです。 まずは「物体色を暗くする」よりも、「空の色を影に少し混ぜる」発想で作ると自然に見えます。
理由(影にも光がある)
- 直射光が当たらない影にも、空からの環境光は届く
- 青空の散乱光が、影の面に薄く青を乗せる
- 地面や壁の反射光も重なり、影色は単色にならない
印象派のモネが影に青や紫を置いたのは、誇張ではなく観察に基づく外光表現でした。
具体例(青みの影が効いている作例)
- 白壁の建物の影:日向の暖色と影の寒色が並ぶことで、太陽光の強さが伝わる
- 砂浜の人物影:影が青紫に傾くと、海辺の強い空気感と時間帯が出る
- 雪景色の樹木影:白い雪面に青い影が乗ると、冬の澄んだ光が表現しやすい
よくある失敗
- 影を黒やニュートラルグレーだけで塗って、画面が重くなる
- 影の青を入れすぎて、すべて同じ色温度になる
- 物体色を無視して青だけを置き、影が浮いて見える
次の一手(すぐ試せる手順)
- 影のベースは「物体色+補色少量」で暗く作る
- そこにセルリアン or コバルトをほんの少し加える
- 接地部はやや暗く締め、離れるほど青みを軽くする
「青を足す」より「青を混ぜる」意識に変えるだけで、屋外の影はぐっと自然になります。
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