#089
植物は“塊→葉”の順
樹木を描く際、葉を一枚ずつ追うと全体の量感が消え、平面的で重い印象になります。まずは全体を「大きな塊(マッス)」として捉え、光を捉える凸面と影に沈む凹面の大まかな明暗構造を確立しましょう。個々の葉のディテールは、光と影の境界(ターミネーター)や、シルエットの端など、視線が留まるポイントに絞って描写します。
この「省略の美学(インプライド・ディテール)」を駆使し、描かない部分の存在を観客の想像力に委ねることで、植物特有の密度感と、風が通り抜けるような軽やかさを同時に表現できます。全体のフォルムを維持しながら、要所にのみ「葉の記号」を配することが、自然で説得力のある描写の秘訣です。
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