#072

髪は“束”で描く

髪の毛を一本一本の「線」で描こうとすると、全体が平面的で散漫な印象になりがちです。まずは頭蓋骨の丸みを意識し、髪を大きな「束(マッス)」や「リボンの帯」として捉えることが重要です。束の重なりに落ちる深い影や、頭の形に沿った「天使の輪(ハイライト)」の大きな流れを優先して描写します。

個々の毛筋はあくまで仕上げの要素です。生え際や毛先に数本の「遊び毛」を散らすだけで、脳はそれを「無数の毛の集合体」と認識します。この「マッスからディテールへ」という順序を守ることで、空気感と実在感を兼ね備えた美しい髪が生まれます。

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