#268

墨は“濃淡”で空気を作れる

水墨画における「墨」は、単なる黒インクではありません。「墨に五彩あり」と言われるように、水分量を変えることで、漆黒の闇から、消え入りそうな淡いグレーまで、無限の色幅を持っています。手前の松の木を濃墨で描き、遠くの山を淡墨で描く。このたった一色の濃淡のコントロール(調子)だけで、色彩豊かな風景画に負けないほどの空気感と遠近感を表現できます。

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