#068
ガラスは“輪郭”を描かない
ガラスを描く際、輪郭線を一様に引くと不自然な「塗り絵」に見えてしまいます。透明感の正体は、ガラスそのものではなく、「屈折」によって歪んだ背後の景色や、表面に鋭く刻まれる「反射」の描写にあります。特にガラスの厚み部分は光が複雑に反射・全反射を繰り返すため、光が溜まって明るく見えるポイントとなります。
また、底面などを通り抜けた光が一点に集まって描く「コースティクス(集光模様)」を影の中に描き込むことで、一気にリアリティが増します。輪郭をあえて途切れさせたり、ハイライトの隣に鋭い暗部を置くなど、強弱を極端につけることが、透明な硬質感を描き出す秘訣です。
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