#067

金属は“環境を映す”

金属の質感を表現する鍵は、その物の色を描くことではなく「周囲の環境の映り込み」をいかに捉えるかにあります。反射率の高い金属を描くコツは、映り込んだ景色の明暗差(コントラスト)を極端に強く、かつ境界(エッジ)をシャープに描くことです。

さらに、視線に対して面が斜めになるほど反射が強くなる「フレネル効果」を意識し、円柱や球体の端に近い部分ほど周囲の光を強く描写します。この鋭いハイライトと深い暗部の対比こそが、鑑賞者の脳に「硬く磨き上げられた表面」を想起させる決定的な視覚情報となるのです。

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