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グレーは“色付き”にすると深い
単なる白黒のグレーは無機質になりがちですが、補色同士を中和させて作る「有彩色グレー」は、画面に深い奥行きと生命感を与えます。このグレーは元の色彩成分を内に含んでいるため、隣接する鮮やかな色と美しく共鳴し、影に用いても画面を濁らせることがありません。
グレーを単なる「色の不在」ではなく、極限まで彩度を落とした「豊潤な色彩」の一種として捉え、温かみや冷たさを繊細に使い分ける。この「沈黙しているが雄弁な色」をコントロールすることこそが、プロの色彩表現の要です。
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