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グリザイユとは?技法の意味と使い方をやさしく解説
グリザイユ画法は、かつてのオールドマスターたちも愛用した古典的な油彩技法です。まずはグレーの濃淡(モノクロ)だけで明暗と立体感を作り、その上から透明度のある絵具を薄く重ねる「グレーズ」で着彩していきます。
「形体と明暗」の構築と「色」の選択を分けられるのが最大の強みです。先に立体感を完成させておくことで、あとから色を重ねても“形が崩れにくい”状態を作れます。
この技法のメリット
- 明暗と形に集中できる:色選びや混色を一旦忘れて、光と影だけで説得力を上げられる
- 深みのある発色を作りやすい:透明色を薄く重ねるほど、下の明暗が透けて奥行きが出る
- 混色の濁りを避けやすい:必要な部分だけ色を足していくので、色が破綻しにくい
手順のイメージ
- グリザイユ:モノクロで光と影・形を作る(立体感の設計図)
- グレーズ:透明色を薄く重ねて色味を付ける(明暗は壊さない)
- 仕上げ:輪郭・質感・アクセントを整える(見せ場を作る)
うまくいくコツ
- まずは大きな面(箱・円柱)で明暗を整理してから、細部に進む
- 影の中でも真っ黒に塗りつぶさず、階調で面をつなげる
- 色を乗せる段階では、1回で濃くせず、薄く何度も重ねて狙いに近づける
デジタルでも応用できる
デジタルでも、この古典技法の「明暗→色」を分ける考え方は広く活かされています。例えば、明暗表現を1枚のレイヤーとしてモノクロで作成し、その上に色のレイヤーを重ねていくと、立体感を保ったまま着彩しやすくなります。先にモノクロで形を作っておくと、配色を変えても形が崩れにくく、作業の迷いも減らしやすくなります。
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