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色彩の心理効果

色彩は単なる視覚的な刺激にとどまらず、人間の心に直接語りかける力を持っています。ゲーテは著書『色彩論』の中で、それぞれの色が固有の「感性的・道徳的な作用」を持つと説きました。例えば、赤(黄色を帯びた赤)を「威厳」や「エネルギー」、青を「憧れ」や「虚無・冷たさ」と結びつけました。また、カンディンスキーは色を魂への「直接的な影響力」を持つ鍵盤に例え、画家をその鍵盤を叩いて魂を共鳴させる演奏家だと定義しました。 画家たちは、こうした色彩の持つ心理的・精神的な効果を意図的に操ることで、描かれた対象の感情や物語を強調し、鑑賞者の内面深くに響くような作品を生み出しているのです。

ゲーテの『色彩論』に基づく色彩環
ゲーテによる色彩環(1809年) ゲーテは光と闇の境界から色が生まれると考え、色彩が人間の感情に及ぼす心理的な作用を体系化しようとしました。
カンディンスキーの理論に基づく形態と色の対応
ワシリー・カンディンスキー《コンポジションⅧ》(1923年)、フィラデルフィア美術館、Wikimedia Commons(PD) 抽象絵画の先駆者であるカンディンスキーは、色を魂を共鳴させる「音」のように捉え、形と色の組み合わせによる精神的な響きを追求しました。

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